河西麻希ブログ
Maki's blog 

  • 2021/3/28版画美術館コンサート

    2021年 4月13日

    町田市の国際版画美術館でのコンサート。
    久しぶりにハピマキのでの演奏です!

    「アーティストの室内画」というタイトルで、6つの部屋に分かれた作品に、それぞれ1曲演奏します。

    絵画や美術館好きの私には興奮する内容のコンサート!
    選曲はかなり難しいかったですが、とても楽しかったですね。

    それぞれの部屋のタイトルと選曲の理由をメモしておきます。

    1.部屋の中へ

    ♫モーツァルト・トリビュート
    (モーツァルトの名曲がメドレーとなっている)

    ※風刺画という事から、皮肉な場面、娼婦や薬や浮気、豪華な屋敷や貧困。この様な事からオペラ的な要素を感じた為、モーツァルトのオペラ曲を含む序曲にもなり得る曲。

    2.世紀末の隠れ家
    ♫月の光/クロード・ドビュッシー
    フランスの作曲家ドビュッシーのピアノ曲。室内からぼうっと月明かりを(ランプ)の光をみるような。そして「ミステリアスな雰囲気」という言葉がぴったりの曲。

    3.アーティストの秘密
    ♫パッチワーク/ジェローム・ノレ

    ※フランスの作曲家ノレがサクソフォン4重奏の為に書いた曲。タイトル通り、パッチワークの様に沢山のモチーフや場面が現れる。ラテンのリズムになる箇所が含まれるのも特徴的で、パリから南仏をイメージさせる。また、ピカソの大胆な構図や色使いと重なる点が多い。

    4.密室の夢と不安
    ♫マメールロワより 妖精の園/モーリス・ラヴェル

    ※ピアノ連弾曲集「マ・メール・ロワ」の終曲「妖精の園」は、眠れる森の美女に題材を取っている。静かに夜が明け、王女が長い眠りから醒める。王子と王女は結ばれる。曲の最後に出てくるグリッサンドは、2人のまわりを飛び交う妖精たち。
    このように、素晴らしく美しい曲ですが、これら全てが夢で繰り広げられた事だったらと考えてみても面白いかもしれません。

    5.量産される室内空間
    ♫ラプソディ・イン・ブルー/ジョージ・ガーシュウィン

    ※アメリカの作曲家ガーシュウィンはクラシックとジャズを融合した様な音楽が特徴的。今までになかったブルージーなメロディやユニークな技法やリズムが、ニューヨークや近代的なイメージへと繋がる。

    6.部屋のそとへ
    ♫I’m So Happy! /清水大輔

    ※ハッピー☆マッキーSAXカルテットの為に書かれた曲。まるで中庭に明るい光が差し込む様な冒頭。続いて、これから楽しいことが始まる様なリズム。常に美しく明るいメロディは内から外へ発信するようなパワーを持っている。

    以上。
    学芸員の方からも選曲が絵と合っていたと言われ嬉しかったです!

    いつもお世話になっている「NPO法人まちだ音の環」のちえこ先生、ありがとうございます。

    終演してから、実際に展覧会をみせて頂きました。答え合わせをするようでドキドキ。
    可愛いパンフレットもありました。展示されていたピカソのポストカードがあったので購入しました。
    気に入ってます!

    草間弥生の展示もみれました!

    また、こんな演奏会あるといいなぁ。

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